私の雑記帳📚

大学3年生の私が、読んだ本、旅行した場所、見た映画やアニメ、などなどで体験したこと・感じたことを記していきます!

映画『イヴの時間』ロボットが心を持った時あなたはどうするか

近況

しばらくの間は大学に通う必要がないから実家に帰ってきた。

朝昼晩の三食が自動的に出てくる。食器を洗う必要がない。

僕は風呂掃除をすればいい。実家はとても快適だ。

今日も時間を持て余しているので

友人に勧められたことのある映画を見ることにした。

f:id:T_Zacky:20200412200144j:plain

www.amazon.co.jp

 

印象的なセリフ

・「当店内では… 人間とロボットの区別をしません ご来店の皆さまもご協力ください ルールを守って楽しいひと時を…

・「(アンドロイドにも)プライバシーって大切よ。」

・「誰にだって隠し事の一つや二つ、、、私だってこの子に隠し事をしていることがあります。嘘だってつかないわけじゃない。でもそれはこの子の為です。」

・「(アンドロイドも)彼女も悩んでるんだよ。自分の行いが正しいのか。」

・「言いなよ。言いたいことは 相手が人間でも!」

・「相手が(人間とアンドロイドの)どちらかがわからないのはアンドロイドも同じってこと。普通の恋愛っぽい。アンドロイド同士の恋愛。アンドロイドが三角関係。」

・「この子の心の中にはずっとあったの、、、。名前をもらった時の大切な思い出、、、。」

・「お前までピアノが上手くなったら嫌だし、、 でも、そんなのどうだっていいか。」

・「話しかけることはできなくて、、ずっとそばに居たくて、、、私はずっと、、、マサカズくんのことを、、」

・「危険が去ったらしゃべれない、、こいつはまだオヤジの命令に縛られたままだ。お前も(アンドロイド)分かって欲しかったろ、、、」

 

ロボット三原則:ロボットの全行動を絶対的に規定する大原則。

第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

 

あらすじ

この物語は“ロボット”が実用化されて久しく、“人間型ロボット”(アンドロイド)が実用化されて間もない時代の話である。

アンドロイドはそれと分かるようにリングを頭に表示し、無表情で人間に奉仕する。

ロボットが社会の様々な分野に進出して人間から仕事を奪い、アンドロイドに精神依存する「ドリ系」と呼ばれる人々が確実に増え続けており、それを危険視する「倫理委員会」が広報活動に勤しんでいた。

また、旧式化したロボットが不法投棄され主を持たない彼らが野良ロボットとして徘徊することが社会問題となっている。

主人公(リクオ)が自分のアンドロイド(サミィ)の行動履歴に不可解な点を見つけた所から物語が始まる。リクオが友達のマサカズとサミィの行動履歴を追跡したところ「イブの時間」という喫茶店に行きつく。

「イブの時間」には特別なルールがあった。それは「人間もロボットも区別しない」というルールだ。その店にいる者は誰もが人間らしく振舞っており人間とアンドロイドの区別がつかない。

リクオとマサカズは二人ともロボットに傷つけられた過去があった。そのため二人はロボットに対して嫌悪感を抱いていた。

しかし、そんな二人であったが「イブの時間」で「ヒトビト」と関わるうちに、少しずつそこで出会う「ヒト」に心を開いていく。

二人はロボットも人間と同じように心を持ち悩み苦しんでいることを知ったのであった。

 

感想

・「アンドロイド(ロボット)が優しい心を持っている」というこの物語の根幹を成す考え方が新鮮だった。私が持つロボット観は「ターミネーター」により形成された「人間を守る・殺すという命令に従う心を持たないマシン」というものだったからだ。

 

・ロボットにあまり心を持っていて欲しくない。たとえロボットが心をもったとしても人間に対して負の感情を持たないという保証がほしい。そうしないと気軽にロボットに命令ができなくなるからだ。人間側の心に精神面から干渉をして欲しくない、言い換えると、ロボットの感情を思い図るということはしたくない。そうしないと利便性が失われると思うからだ。ロボットに関してはいつでも気軽に働かせることができるという利便性を優先したい。

 

・どの人間も自分のアンドロイドに対して所有物・召使いであるという認識を持っていた。そんな認識から起こるアンドロイドへの人間の乱暴な言動が不快に思えた。

 

・「ターミネーター」の影響で今まで人型のロボットが自立的に運動をすることに対して多少の恐怖感があった。この作品を見た後もその恐怖感は残っている。やはり人間と同じ知性のレベルを持つ種?が存在することは自分の身(人間)が脅かされそうで恐ろしい。人間は生態ピラミッドの頂点に立っていつまでものうのうと暮らしていて欲しい。

 

映画『ペンギン・ハイウェイ』小学生の男の子と世界の不思議を追う

 

 近況

新型コロナウイルスの影響を受けて大学の授業が延期となりオンラインで行われることが決まった。春休みが伸びた。

本当は密集・密接・密閉が満たされる空間に行きたいが、こんなご時世だから仕方がない。一人家で過ごす。幸い一人家で過ごすことはそれほど苦にならない性格だ。

率直に言うとすごく暇なので、友人に勧められたことのあるこの作品を見てみるかという気持ちになった。

f:id:T_Zacky:20200412231234j:plain

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4-%E7%9F%B3%E7%94%B0%E7%A5%90%E5%BA%B7/dp/B0821XP5CS

 

 

印象的なセリフ

・「怒りそうになったらオッパイのことを考えるといいよ。そうすると心が大変平和になるんだ。」

・「人を好きになることは 恥ずかしいことでは ない!」

・「なぜお姉さんの顔を見ていると うれしい感じがするのだろう。」

・「世界の果てに通じている道はペンギン・ハイウェイである。その道をたどって行けば、もう一度お姉さんに会うことができると僕は信じるものだ。これは仮説ではない。個人的な信念である。」

 

あらすじ

主人公(アオヤマ君)はとても優秀な小学生。知らない知識は図鑑によって補充しノートにストックする、身近な疑問は実験による検証によって解き明かそうとする。

その主人公は歯科衛生士であるお姉さんに気がある。そのお姉さんはおっぱいが大きい。主人公とそのお姉さんは喫茶店でよくチェスをプレイする。

ある日突然に町の中でペンギンが目撃される。その発生原因を知るために主人公は調査を始める。

その調査の中で主人公はハマモトさんと会話をするようになる。ハマモトさんは主人公と同じクラスに所属している女の子だ。彼女もまた優秀で研究熱心な性格をしている。彼女の父親は大学の教授である。

ハマモトさんは森の中にあらわれた「海」と呼ばれる丸い水でできた球体を研究していた。主人公はハマモトさんと「海」を共同で研究することに決める。ペンギンが「海」をつついて分裂させ小さくなった「海」の一部を消滅させる姿が目撃される。主人公はこの世にあってはならない「海」をペンギンが取り除いてくれているという解釈をする。

主人公はお姉さんがペンギンを生みだすことができることを発見する。

ハマモトさんの父親が「海」の研究を始める。町に起きている超常現象の原因を探るためである。その研究の中で研究員が「海」の中に取り込まれてしまう。

ハマモトさんは父親を救ってほしいと主人公に懇願する。

主人公はペンギンと「海」とお姉さんが繋がりを持っていることを突き止めていた。主人公はお姉さんにペンギンを大量に生み出してもらった。主人公とお姉さんはそのペンギンに乗り「海」の中に入り、ハマモトさんの父親を救出する。

救出の後に大量に生み出されたペンギンは「海」を嘴でつつくことで小さく分裂させ、ついには消滅させた。

「海」を消滅させたペンギンは次第に消えていった。ペンギンが完全に消えたあとにお姉さんも消えた。

主人公は更に優秀になってお姉さんに関連した謎を解決すると誓った。

 

感想

・作画がきれいだった。特に「海」の色に青のみでなく赤や黄色や緑色が使われていて美しかった。また、お姉さんの体のラインがとても女性らしさを表せていた気がする。

・全体的に意味がよくわからない作品であった。作者が視聴者に伝えたいことがはっきりしなかった。主人公の勉強する姿と体験を見て感動し啓発されろということなのだろうか。

・結局、ペンギンと「海」とお姉さんが結局何だったのかは明かされなかった。何だったのか。気になる。

・主人公の心の中のセリフが「~である」で終わる点と主人公のセリフの言い回しが特徴的であった。原作の著者である森見登美彦さんらしさが感じられた。

・ペンギンがとても可愛らしかった。

・主人公の父親がハマモトさんの父親と同様に学問に精通している人のように見えた。その父親が主人公にするアドバイスがどれも適格のようで主人公の研究の手助けになっていた。親が子供に与える影響は大きいと感じた。

・主人公のとるメモやノートが黒いペンのみで書かれていて文字と図のバランスや配置が美しかった。

・主人公が「おっぱい」という言葉を何度も発声していた。僕はイヤホンをせずにスピーカーでこの映画を見ていたのだが、主人公がこの言葉を発するたびに、親に聞かれたら嫌だなと思った。

・所々に甘酸っぱさを感じた。