私の雑記帳📚

大学3年生の私が、読んだ本、旅行した場所、見た映画やアニメ、などなどで体験したこと・感じたことを記していきます!

映画『イヴの時間』ロボットが心を持った時あなたはどうするか

近況

しばらくの間は大学に通う必要がないから実家に帰ってきた。

朝昼晩の三食が自動的に出てくる。食器を洗う必要がない。

僕は風呂掃除をすればいい。実家はとても快適だ。

今日も時間を持て余しているので

友人に勧められたことのある映画を見ることにした。

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印象的なセリフ

・「当店内では… 人間とロボットの区別をしません ご来店の皆さまもご協力ください ルールを守って楽しいひと時を…

・「(アンドロイドにも)プライバシーって大切よ。」

・「誰にだって隠し事の一つや二つ、、、私だってこの子に隠し事をしていることがあります。嘘だってつかないわけじゃない。でもそれはこの子の為です。」

・「(アンドロイドも)彼女も悩んでるんだよ。自分の行いが正しいのか。」

・「言いなよ。言いたいことは 相手が人間でも!」

・「相手が(人間とアンドロイドの)どちらかがわからないのはアンドロイドも同じってこと。普通の恋愛っぽい。アンドロイド同士の恋愛。アンドロイドが三角関係。」

・「この子の心の中にはずっとあったの、、、。名前をもらった時の大切な思い出、、、。」

・「お前までピアノが上手くなったら嫌だし、、 でも、そんなのどうだっていいか。」

・「話しかけることはできなくて、、ずっとそばに居たくて、、、私はずっと、、、マサカズくんのことを、、」

・「危険が去ったらしゃべれない、、こいつはまだオヤジの命令に縛られたままだ。お前も(アンドロイド)分かって欲しかったろ、、、」

 

ロボット三原則:ロボットの全行動を絶対的に規定する大原則。

第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

 

あらすじ

この物語は“ロボット”が実用化されて久しく、“人間型ロボット”(アンドロイド)が実用化されて間もない時代の話である。

アンドロイドはそれと分かるようにリングを頭に表示し、無表情で人間に奉仕する。

ロボットが社会の様々な分野に進出して人間から仕事を奪い、アンドロイドに精神依存する「ドリ系」と呼ばれる人々が確実に増え続けており、それを危険視する「倫理委員会」が広報活動に勤しんでいた。

また、旧式化したロボットが不法投棄され主を持たない彼らが野良ロボットとして徘徊することが社会問題となっている。

主人公(リクオ)が自分のアンドロイド(サミィ)の行動履歴に不可解な点を見つけた所から物語が始まる。リクオが友達のマサカズとサミィの行動履歴を追跡したところ「イブの時間」という喫茶店に行きつく。

「イブの時間」には特別なルールがあった。それは「人間もロボットも区別しない」というルールだ。その店にいる者は誰もが人間らしく振舞っており人間とアンドロイドの区別がつかない。

リクオとマサカズは二人ともロボットに傷つけられた過去があった。そのため二人はロボットに対して嫌悪感を抱いていた。

しかし、そんな二人であったが「イブの時間」で「ヒトビト」と関わるうちに、少しずつそこで出会う「ヒト」に心を開いていく。

二人はロボットも人間と同じように心を持ち悩み苦しんでいることを知ったのであった。

 

感想

・「アンドロイド(ロボット)が優しい心を持っている」というこの物語の根幹を成す考え方が新鮮だった。私が持つロボット観は「ターミネーター」により形成された「人間を守る・殺すという命令に従う心を持たないマシン」というものだったからだ。

 

・ロボットにあまり心を持っていて欲しくない。たとえロボットが心をもったとしても人間に対して負の感情を持たないという保証がほしい。そうしないと気軽にロボットに命令ができなくなるからだ。人間側の心に精神面から干渉をして欲しくない、言い換えると、ロボットの感情を思い図るということはしたくない。そうしないと利便性が失われると思うからだ。ロボットに関してはいつでも気軽に働かせることができるという利便性を優先したい。

 

・どの人間も自分のアンドロイドに対して所有物・召使いであるという認識を持っていた。そんな認識から起こるアンドロイドへの人間の乱暴な言動が不快に思えた。

 

・「ターミネーター」の影響で今まで人型のロボットが自立的に運動をすることに対して多少の恐怖感があった。この作品を見た後もその恐怖感は残っている。やはり人間と同じ知性のレベルを持つ種?が存在することは自分の身(人間)が脅かされそうで恐ろしい。人間は生態ピラミッドの頂点に立っていつまでものうのうと暮らしていて欲しい。